自給自足系ミニマリスト

子育て中の田舎の主婦です。製菓衛生師免許、コーヒーインストラクター(2級)所持。バックパッカー経験あり。世界一周していた夫と結婚しました。

【読書】レビュー「すてきなあなたに」を読みました。


鍋に、塊の肉や大雑把に切った野菜をざざっと入れて、ただただ煮込む様子を、椅子に腰掛けて、遠目で見ながらボーッと過ごす。
ただ、煮込んでいるだけの時間。

私は、こんな時間を過ごしたことが、実はなかったのかもしれない。

そう気づいたときに、今まで私は、欲張りな生き方をしていたのかもしれないと、腑に落ちる感じがしました。


このところ、心もからだも疲れていると感じ、そんなときは、私はいつも、本棚にあるミヒャエルエンデのモモを開くか、ゆったり読めるような新しい本を購入します。


愛蔵版 モモ

ミヒャエル エンデ 岩波書店 2001-11-12
売り上げランキング : 309529
by ヨメレバ


今回は、すてきなあなたにという、大橋鎭子さんの本を購入しました。
日々、心にすっと落ちたことを、メモ帳に書いたものをまとめたそうなのですが、どのコラムも、なんだかじんわり泣きそうになってしまうような、滋味溢れるコラムなのです。


すてきなあなたに
by カエレバ

疲れたときや風邪をひいた日には、かたまりの牛肉と有り合わせの野菜を煮て、そのそばでぼんやりしたり、肩のこらない旅行記や、雑誌のバックナンバーなどを読んで過ごす。
そんな過ごし方が、記されていました。

私は何をやるのにもそうなのですが、もともとは、ばっとやって、ばっと終わらせて、ゆっくり休むような性分です。
私の母もそうなのですが、農作業をするとき、そういう人は、すぐ息が切れてしまって、続かないのだそうです。

のんびりと作業をすすめて、日が暮れてしまって、「時間がない、お茶を飲む暇もない。」と言っている祖母を見ては、
「もっと要領良く動けば、とっくに終わって、お茶をゆっくり飲めたのでは?」と、最初は思って、それをしない祖母にイライラしたりもしました。
でも、この働き方が、農作業の働き方としては、大切なことなのです。

たとえあとから休めなくとも、鍋を煮込んでいる間にぼーっとしたり、草をむしりながら、昔話をして笑っていられれば、あとで疲れることもないのだから、ゆっくりやっていれば、それでいいのです。

育ってきた環境は、やはり染みついているものです。「早くしなさい。」そんな風に言われて育ったら、今も気をぬくと、どこからか「早くしなさい、ちゃっちゃか動きなさい。」そう聞こえてくるような気がします。
そんな、気がつくとせかせかしてしまっている私に、働きながらのんびりする、という、一見簡単そうで、私には難しいこと、つい忘れてしまうようなことを思い出させてくれる、「すてきなあなたに」はそんな本でした。


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